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2017.02.16更新

2017 Spring「春めきの予感が芽吹く新たな出逢い」

とあるスタジオでセットを組んで行われた、春シーズンビジュアルの撮影。コラボレーション第四弾の今回は、夏の水府提灯・秋の笠間焼・冬の結城紬、今まで登場した工芸品が一堂に会し、一年間の集大成にふさわしい華やかなビジュアルとなりました。

過去三回登場した茨城にゆかりのある工芸品の数々が、ワンビジュアルに集結。提灯、うつわ、ショールと日常的に使える物でありながら幻想的なビジュアルにもとけ込むデザインに、改めてそれぞれのアートとしての完成度の高さを感じさせます。

「フェミニン」や「ロマンティック」がトレンドに挙がる今季らしく、パステルカラーの衣装に身を包んだ花梨さん。花の妖精のように可憐な装いが、イノセントな表情を引き出します。スカートのチュールの柔らかさやブラウスに施されたレース、大きなフラワーヘッドドレスなど、ガーリーな要素をめいっぱい詰め込み、春らしいドリーミングな雰囲気に仕上げました。

今回のシーズンビジュアルのテーマは、「ファンタジーの部屋」。魔法使いの小部屋のようなメルヘンで不思議な世界に妖精が佇み、春を告げます。素晴らしい工芸品の数々との「出逢い」を胸に、また新たな出逢いを探し旅立つ――。春は、出会いや別れとともに環境の変化が多い季節。はじまりや変化をおそれずに自分を成長させてくれるチャンスと信じて進んでいけば、そこから新しい道は開けてくるはずです。

Product Collaboration

奥順株式会社

創業明治40年(1907年)。創業以来産地の機屋と連携しながら、結城紬の企画とデザイン及び販売流通を請け負う「産地問屋」として、産地の発展に寄与する。2006年には資料館を含む総合ミュージアム「つむぎの館」を敷地内にオープン。近年では従来のきもの生地に加えて、ショールや服地など新しい商品・生地開発を積極的に行い、今の暮らしにとけこむ製品づくりにも尽力している。

http://www.okujun.co.jp/

株式会社 鈴木茂兵衛商店

慶応元年(1865)、茨城県水戸市に創業した水府提灯の老舗。現当主は七代目にあたる鈴木陸太郎。「灯りのやさしさ」「形の美しさ」にこだわりながら、提灯の魅力を伝統工芸の枠を超えて発信している。グッドデザイン賞(2012)、偕楽園「夜・梅・祭」装飾(2009~2016)、DESIGNTIDE TOKYO出展(2011/2014)など国内外で受賞出展歴多数。

http://www.suzumo.com/

阿部 慎太朗

香川県高松市出身、陶芸家。大学より陶芸を始める。茨城県工業技術センター窯業指導所 釉薬基礎・実践コース修了。2013・2014年 茨城県芸術祭美術展覧会入選。現在も茨城県笠間市に工房を持ち、活動を続ける。

http://pottershin.exblog.jp/

Credit

アートディレクター:齋藤由希子(Japan Life Design Systems)
コピーライター:六川香織(Japan Life Design Systems)
プロダクトコラボレーション:奥順株式会社、株式会社 鈴木茂兵衛商店、阿部 慎太朗
カメラマン:西田香織
スタイリスト:江口由利子
ヘアメイク:村本航太(dragonfruit)
モデル:花梨(étrenne
企画:Japan Life Design Systems